そういえば, 卒業シーズン

そういえば, 私の同級生は既に高校を卒業し, 大学進学や企業への就職, 或いはその他の選択を何らか終えたわけである. 高専は5年制であるから長らく忘れていたが, 部活の先輩が卒業する実感が湧いたころに漸く思い出した.


ああ, もうそんな年なのか. 私は謎の感慨にふけっていた. 私は青春を中学時代の吹奏楽部に置いて行っているので, 音楽室で親交を深めた方々にメッセージアプリを用いて卒業を祝った. 既に進路を確定させた彼ら彼女らは人生の選択の執行猶予を頂いている我々高専生にとってある種先輩なのでは, という疑念はないわけではなかった.


...送ってしまった. 取返しはつかない. (吹奏楽コンクールが無くなった影響もあり)一昨年の夏以降碌に連絡も何もしておらず, それを抜きにしてもこの奇人に卒業を祝われるのはどうなのだろうか. そんな途方のないマイナス思考に陥りながら帰りの電車に乗っていた.


家に戻って泥のように眠り, 起きるとその日の夜更けだった. 寝ぼけ眼を擦ってスマートフォンの通知を確認すると, 返信が来ていた. どんな罵詈雑言が飛んできているのか, 恐る恐る確認してみると,




ウサギの墓場でイヌが泣いている絵文字


謎のぷにぷにしてそうな生物が躍っている絵文字




センチメンタル返せ.